米ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)が最重要戦略として位置づけるのが、自社の旗艦プラットフォームを軸にしたハリーポッターのリメイク計画です。同社CEOのデイビッド・ザスラフ氏は株主向け決算説明会において、「ハリー・ポッターという資産は十数年間十分に活用されてこなかった」と明言し、DCコミックスや『ロード・オブ・ザ・リング』と並ぶ最優先IPとしての再構築を宣言しました。
本プロジェクトの最大の柱は、動画配信サービス「Max」向けに制作される連続ドラマシリーズです。映画版では上映時間の制約(1作品あたり約2時間半)からカットせざるを得なかった膨大なエピソードや脇役の背景、複雑な魔法界の政治描写を、1シーズン=原作1巻分、計10年間におよぶ長期スパンで映像化するという野心的な試みです。
ワーナーのグローバル配信戦略において、日本市場をはじめとするアジア圏での展開も極めて重視されています。国内外の配信プラットフォームとの提携強化を含め、次世代の若年層ファンをサブスクリプションエコシステムへと引き込む中核コンテンツとして、巨額の制作費が投じられています。