怪しげなリングネームのような通称と体格の良い風貌から、一見すると破天荒なアウトロー出身と誤解されがちですが、そのバックグラウンドは極めて論理的かつ知性的です。
丸山氏の本名は丸山佑介(まるやま ゆうすけ)。宮城県仙台市出身で、國學院大學大学院文学研究科の修士課程を修了しています。専攻していたのは「考古学」でした。遺跡の発掘調査や物質文化の研究を通じて培われた「一次資料を自らの手で掘り起こし、文脈を冷静に観察・記録する」というフィールドワークの作法が、現在の危険地帯ジャーナリストとしての基本姿勢を形作っています。
大学院修了後は、出版社に勤務して雑誌編集や実話誌の企画を手掛け、その後フリーランスの編集者・ライターとして独立。アジア各国のバックパッカー放浪から始まった海外取材は、次第に都市の暗部やアンダーグラウンドへと対象を広げていきました。現地に溶け込み、膨大な時間をかけて地道な聞き取りを行う手法は、まさに考古学者が地層を1枚ずつ丁寧に剥がしていくアプローチそのものです。