追い炊きガス代は1回いくら?足し湯との比較とプロパン高騰の真相

追い炊きガス代は1回いくら?足し湯との比較とプロパン高騰の真相

追い炊きガス代は1回いくら?足し湯との比較とプロパン高騰の真相の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

なぜ、お風呂のガス代はここまで制御不能に陥りやすいのか。そこには消費者が陥りがちな「3つの構造的盲点」が存在します。

1. 「お湯の張り替え頻度」と雑菌繁殖のトレードオフ

節約志向の家庭で散見されるのが、「浴槽のお湯を捨てずに2日間使い回す」という手法です。水道代の節約には寄与するものの、冷え切った前日のお湯(冬場は約10℃)を追い炊きで40℃まで温め直す行為は、新しくお湯を張るのとほぼ同じ熱量を消費します。

さらに衛生微生物研究センターの検証データが示す通り、一晩放置した風呂水中の細菌数は、入浴直後の数十倍から数百倍に激増します。熱効率の観点でも衛生面でも、前日の冷水を追い炊きして再利用する経済的メリットは極めて希薄です。

2. 給湯温度設定「42℃」と「40℃」の不可逆な消費差

給湯温度をわずか1℃〜2℃下げるだけで、月間のガス消費量は目に見えて変動します。熱交換器にかかる負荷は設定温度に対して非線形に増加するため、42℃設定から40℃設定へ変更した場合、消費ガス量を約4〜6%カットすることが可能です。熱い湯に浸かりたい場合は、設定温度を上げるのではなく、浴槽に断熱シートを浮かべて放熱を遮断するほうが圧倒的に省エネです。

3. 配管内の水冷トラップ

追い炊きボタンを押した直後、浴槽の循環口から一瞬「冷たい水」が吐出される現象にお気づきでしょうか。これは追い炊き用配管内部に残っていた冷水です。配管自体が冷え切っている冬場は、循環するお湯が配管壁面に熱を奪われ、給湯器の燃焼効率が見かけのスペックより大幅に低下します。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。