深夜の静寂を破り、雲を切り裂くように落下した光の大火柱。その圧倒的な光量は数千キロ離れた地点からも視認され、地上には数秒間にわたって昼間のような影が作り出された。目撃された光は、天文学上で極めて大規模な「火球」に分類されるものだ。
現地からの報告によれば、光線が途切れた直後、地響きのような低温の衝撃波が広範囲に轟いたという。市民が撮影した映像を分析した光学スペクトル調査では、緑がかった青白い発光と、途中で数回にわたって発生した大爆発(パルス)が記録されている。これは物体が猛烈な摩擦熱によって砕け散るフレア現象そのものだ。
捜索現場や研究者の間では、これが高密度な岩石質天体なのか、それとも高耐熱合金で固められた人工構造物なのかを巡って議論が紛糾している。真相を解き明かすカギは、物体がどこから飛来したのかという「発生源の特定」に他ならない。