英語学習者が陥りやすいもう一つの罠は、前置詞「at」と「with」の混同にあります。学校文法では「be good at = 得意」と機械的に暗記させるケースが散見されますが、認知言語学の視点から紐解くと両者には決定的な差異が存在します。
「at」は空間の一点を指すため、チェスやプログラミング、水泳といった「特定の動作や技術領域」に対して適用されます。これに対して「with」は同伴や道具の操作を表すため、人間関係やツールの扱いに焦点が当たります。
例えば「He is good at children.」と表現すると、文脈によっては「子どもを標的にするのが上手い」といった不気味なニュアンスを想起させかねず、正しくは「He is good with children.(彼は子どもの扱い・面倒見が良い)」と表現しなければなりません。ネット上で「be good atは不自然」と騒がれた背景の一部には、こうした前置詞の使い分けを誤った不適切な例文が独り歩きした事例も含まれています。