近年、農林水産業と観光を結びつける「アグリツーリズム」への関心が急速に高まっている。公園の奥山で進められている「里山再生プロジェクト」は、まさにその最先端を行く取り組みだ。
人の手が適度に入ることによって維持されてきた日本の里山景観。しかし、過疎化や林業の衰退によって多くの森が荒廃の危機に瀕している。「環境省」が推進する生物多様性の保全方針とも歩調を合わせるように、ここでは放置竹林の整備や雑木林の間伐、在来種の植物を呼び戻す地道な保全活動が日々続けられている。来訪者が参加できる収穫体験や田植え・稲刈りプログラムは、単なるレジャーの枠を超え、土に触れ、作物を育てる尊さを肌で学ぶ生きた教育の場として機能している。