カルチャー面からの後押しも見逃せない。映画『ゆるキャン△』の記録的ヒットや、人気コミック『山と食欲と私』に描かれたリアルな山ごはん描写は、若い世代やファミリー層を山へと向かわせる大きな原動力となった。「ハードな本格登山」から「心地よい自然体験」へ。人々の意識がシフトする中で、アウトドアカフェの存在感は飛躍的に高まった。
作品に登場するようなギアをテラス席で実際に試せるカフェや、バーナーを使って自分で仕上げるホットサンドメニューなど、体験型の仕掛けを取り入れる店舗も増えている。かつて山に馴染みのなかった層が、山小屋の温もりとアウトドアの開放感を同時に楽しめるエントリーポイントとして、山カフェはカルチャーの発信基地となっている。