ネットコミュニティには、今なお古い知識に基づいた誤った言説が散見されます。トラブルに巻き込まれないために、代表的な3つの誤解を正しておく必要があります。
誤解1:「ストリーミング閲覧なら一切の罪に問われない」という盲信
現行法において、単なるブラウザ上でのストリーミング閲覧そのものに対する直接的な刑事罰規定は限定的ですが、サイト上で発生する広告詐欺やフィッシングによる被害は自己責任となります。また、ブラウザのキャッシュ構造を利用した違法複製ツールの利用者は、明確にダウンロード行為の主体として立件対象になり得ます。
誤解2:「VPNを使っていれば個人は絶対に特定されない」という過信
ノーログを謳うVPNサービスであっても、国際捜査機関による令状執行や、決済情報・接続元ISPログの多角的な照合によって身元が特定された事例は国内外で多数存在します。サイバー犯罪の捜査技術は飛躍的に進化しており、匿名化ツールが万能の防壁になる時代は終わりました。
誤解3:「海賊版で読んでも作家には実害がない」という論理の破綻
「どうせ買わない層が読んでいるだけ」という主張は、出版統計によって明確に否定されています。海賊版が流行した時期の単行本売上高の落ち込みと、摘発後の正規電子書籍市場の急成長(V字回復)のデータは、海賊版が市場から巨額の富を奪っていた事実を明白に物語っています。