今回の捜索態勢は近年の地域事案としては異例のスケールとなった。現地で実動を担った警察捜索隊を筆頭に、地元の消防団や自治会、ボランティアを含む延べ数百名規模の人間が動員された。広域にわたる捜索の連携を強化すべく、警察庁は隣接する府県警察本部との情報共有ネットワークを即座に構築。現場には高度な捜索ノウハウを持つ警視庁の特殊捜索支援部隊や警備犬チームも迅速に投入され、遺留品の特定と足跡追跡に全力が注がれた。
局面が劇的に動いたのは発見当日の午前10時過ぎだ。警視庁から派遣された警視庁警備犬が一瞬見せた鋭い反応を逃さず、隊員たちが険しい斜面の草むらをかき分けて手作業での確認を再開。足跡の残りにくいガレ場を慎重に進んだ先で、静かに身を小さく丸めていた男児の姿を捜索隊員が捉えた。「見つけたぞ!」という叫び声が険しい山道に響き渡り、長かった捜索戦はついに決着を迎えた。