GACKTという類まれな存在が世に広く知れ渡る決定打となったのが、1995年に2代目ボーカルとして加入したMALICE MIZER(マリスミゼル)時代です。「中世ヨーロッパの貴族」をコンセプトに掲げたバンドの世界観において、彼の端正な顔立ちと細身のプロポーションは完璧な調和を見せました。
当時のビジュアル系昔写真を振り返ると、ブルーやグレーのカラーコンタクトに白塗りベースの陶器肌、繊細なアイラインとダークリップを施した完璧な耽美派メイクが際立ちます。まさに西洋の絵画から抜け出してきたような美青年ビジュアルは、当時の音楽シーンに鮮烈な衝撃を与えました。
バンド時代のヴィジュアルは、単なる化粧にとどまらず、舞台演劇のような総合芸術としての完成度を追求したものでした。この時期に培われた光と影を巧みに操るセルフプロデュース能力が、その後のソロ活動における洗練されたビジュアル作りの礎となっています。