業界内で常に囁かれる「ギャラ格差」の現実は、一般の想像を遥かに超える。レジェンドとして君臨し続ける明石家さんまの1本あたりの出演料は依然としてトップクラスであり、1回のアタマで数百万円規模の予算が動くと言われる。長年にわたり吉本興業の看板を背負い、圧倒的なトーク力でスタジオを一瞬にして自らの色に染め上げる技量は、他の追随を許さない。
その一方で、確固たる地位を築いた有吉弘行の存在感が際立つ。毒舌でありながら不快感を与えない絶妙なバランス感覚と、番組全体を俯瞰する冷徹なまでの客観性は、民放各局にとって喉から手が出るほど欲しい資質だ。若手・中堅・大御所が入り乱れる現場において、彼の進行はまさに「番組の品質保証書」として機能している。制作費カットの波が押し寄せる現在のテレビ業界において、高いギャラに見合う明確な数字を残す一握りのトップMCと、コスパを求められる中堅層との二極化は、これまで以上に顕著になっている。