大学生の間で名誉の証として語られるのが「フル単」というスラングです。これは「その学期に履修登録したすべての科目の単位を1つも落とさずに修得すること」を指します。上限いっぱいの20〜22単位を登録し、そのすべてで合格点を取ることは、スケジュール管理能力と試験対策を高いレベルで両立させている証明になります。
大学1年生の春学期におけるフル単達成率は比較的高いものの、専門科目が増加する2年次以降は難易度が跳ね上がります。特に実験レポートに追われる理系学部や、外国語の必修講義が複数重なる外国語学部などでは、1科目あたりの負担が重く、1〜2科目を落とす学生が続出します。
フル単と並行して注意を払うべき指標がGPA(Grade Point Average)です。GPAは欧米の大学発祥の国際的な成績評価方式で、各科目の成績をグレードポイントに換算して加重平均を算出します。
一般的な配点は以下の通りです。
- SまたはA+(90点以上):4ポイント
- A(80〜89点):3ポイント
- B(70〜79点):2ポイント
- C(60〜69点):1ポイント
- Fまたは不可(60点未満):0ポイント(落単)
計算式は「(各科目の単位数 × 獲得ポイント)の合計 ÷ 総履修登録単位数」となります。ここで最大のトラップとなるのが、落単した科目(F評価=0点)も分母に含まれるという点です。例えば、2単位の科目をFで落とすと、分子はゼロのまま分母だけが「2」増えるため、全体のGPAが大幅に引き下げられます。
目安として、GPA3.0以上を維持できれば学内でも優秀層に位置し、ゼミの優先配属、大学院進学時の推薦、給付型奨学金の受給資格などで圧倒的に有利になります。就職活動の現場でもWeb適性検査と同時にGPAの入力を求める企業が増えており、2.0を下回ると面接等で理由を尋ねられるリスクが生じます。