都内の名門実業団チームおよび都立高校柔道部の現場で聞き取り調査を行うと、たたみ方以上に選手や保護者を悩ませているのが「汗の吸着による強烈な臭気」と「生地のゴワつき」である。
取材に応じた高校柔道部監督(教士七段)は次のように現場の現状を語る。「稽古直後にぐちゃぐちゃのまま密閉ビニール袋に突っ込み、翌朝まで放置する生徒がいるが、これは道着の寿命を縮める最大の原因です。繊維の奥深くに浸透した皮脂と雑菌は、一度定着すると通常の洗濯では除去できません。練習後、速やかに空気を含ませるように正しくたたんで通気性の高いバッグに収めることが、衛生管理の第一歩です」。
SNSや知恵袋などでも「洗っても汗をかくと雑菌臭が復活する」「道着が硬くなって肌が擦れる」といった相談が年間を通じて絶えない。柔道着の臭い取りと手入れ評判を分析すると、近年は高機能消臭スプレーで誤魔化そうとして失敗するケースが目立つ。現場の実力派選手たちが口を揃えるのは、「練習直後の初動対応」と「定期的な温水浸け置き」に勝る対策はないという事実だ。