水着モデルとしての実績を作りながらも、彼が真に目指していたのは役者としての道だった。しかし、芸能界の現実は甘くなかった。大手プロダクションやキャスティング会社へ自ら電話をかけ、足を運んで履歴書を配り歩いたものの、受けても受けても落ち続ける日々。その不合格の数は50社以上にのぼる。
身長が高すぎるという理由で断られることもあれば、モデル出身という肩書きが逆に役者としてのカラーを薄めると判断されることもあった。それでも彼は折れなかった。モデルの仕事をこなしながら、演技ワークショップに通い詰めて表現力を磨き、英語力を武器にしながら虎視眈々とチャンスを待った。惨敗続きの日々が、彼の反骨心に火をつけたのだ。