現在、現地では日本原子力研究開発機構の手により「高速増殖炉もんじゅ廃止措置プロジェクト」が進められている。30年におよぶ解体作業のロードマップは第2段階に入った。最大の難関は、原子炉容器内に充填された約760トンの1次系ナトリウムの抜き取り作業だ。水と接すれば爆発的な反応を起こす物質を、極限の安全基準を保ちながら処理する難工事が続く。
2026年現在の最新データによれば、燃料集合体の取り出し作業は計画通り進行中であるものの、作業工程のわずかな遅延が維持費の膨張を招いている。廃炉作業完了までに要する費用は3000億円超と試算されており、建設・維持費を含めた総事業費は膨張を続ける。夢の代償はあまりにも重い。