本作がプレイヤーの記憶に深く刻まれた最大の要因は、その異例なシナリオ展開にあります。平和な孤島で暮らしていた主人公たちが、古文書と石版の謎を解くことで過去の世界へと旅立つ——その先で待ち受けているのは、決してみんながハッピーエンドを迎えない、救いのない悲劇の数々でした。
昼夜が終わらない闇に閉ざされた村や、人間と魔物の泥沼の猜疑心、愛する者を守るために自己を犠牲にした結果として訪れる絶望。こうした「鬱展開」と称されるストーリー構成は、低年齢層のファンも多かった当時のプレイヤーに強烈なトラウマを残しました。同時に、人間の業や哀愁を丁寧に描き切ったストーリーテリングは、大人のゲームファンから「単なる善悪二元論を超えた傑作」として極めて高い評価を獲得しています。