2023年11月29日、横浜アリーナで開催された『モーニング娘。'23 コンサートツアー秋「Neverending Shine Show ~聖域~」譜久村聖 卒業スペシャル』において、譜久村聖は約13年におよぶアイドル人生にひとつの終止符を打ちました。ファンの間で長年議論されてきた「なぜ彼女はこのタイミングで卒業を選んだのか」という問いに対し、当時の公式声明および卒業セレモニーでの手記から明確な理由が浮かび上がります。
最大の要因は、「後進の成長による組織の完成」と「20代後半を迎えた一人の女性としての人生設計」の合致にあります。譜久村自身、当時のインタビューで「大好きなモーニング娘。だからこそ、自分が居座り続けることで次の世代の可能性を狭めてはならない」という主旨の葛藤を明かしていました。道重さゆみからバトンを受け取った2014年当時、まだ18歳だった彼女は、先輩たちが築いた伝統を守りながら、フォーメーションダンスの高度化を推進し、グループを常にアップデートし続けました。
本来であれば結成25周年の節目である2022年前後での卒業も視野に入っていたとされますが、コロナ禍によるコンサート制限やグループ体制の立て直しを優先。すべての懸念材料を払拭し、同期の生田衣梨奈をはじめとする後輩たちが一人立ちできる環境が整ったことを見届けた上での、極めて計画的で誠実な幕引きでした。