ギャッジアップとは?誤嚥や褥瘡を防ぐ正しい背上げ手順と角度の鉄則

ギャッジアップとは?誤嚥や褥瘡を防ぐ正しい背上げ手順と角度の鉄則

ギャッジアップとは?誤嚥や褥瘡を防ぐ正しい背上げ手順と角度の鉄則に関する疑問や疑問点をわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

医療や介護のカルテ、あるいは日々の申し送りで頻出する「ギャッジアップ」ですが、そもそもどのようなメカニズムと語源を持つ言葉なのでしょうか。まずは基礎的な概念と、業界内で混在している呼称の実態を紐解きます。

ギャッジアップ(Gatch-up)とは、背部や脚部の角度を調節できる特殊ベッドを用いて、寝ている利用者の上体を起こす動作を指す業界の慣用語です。看護用語辞典などの臨床データによると、平らなベッドで天井だけを見つめて過ごす臥床状態から上体を起こすことで、視界を広げて覚醒を促し、呼吸機能を高め、自力での食事や車椅子への移乗をスムーズにするための基本アプローチとして位置づけられています。

呼称に関して、ネットや現場では「ギャッジアップ」と「ギャッチアップ」のどちらが正しいのかという疑問がしばしば上がります。言語学および医療史の観点から言えば、正式名称は「ギャッチアップ」です。この名称は、1909年に背部と膝部を屈曲できる革新的な多機能ベッドを考案したアメリカ・インディアナ大学の外科医、ウィリス・デュー・ギャッチ(Dr. Willis D. Gatch)の名に由来しています。彼が開発したベッドが「Gatch Bed(ギャッチベッド)」と呼ばれ、そこから背を上げる動作が「ギャッチアップ」として世界中に普及しました。日本では発音のしやすさから濁音化した「ギャッジアップ」が現場で広く定着しており、実務上のコミュニケーションにおいてどちらを用いても問題なく意図は通じます。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。