恵まれた骨格にあぐらをかくことなく、役作りに応じて肉体を極限まで追い込むストイックさも阿部寛の真骨頂です。その象徴となった作品が、古代ローマ人を演じた大ヒット映画『テルマエ・ロマエ』でした。
外国人キャストに囲まれても一切引けを取らない古代彫刻のような肉体を作り上げるため、撮影当時は徹底的なウエイトトレーニングと厳しい食事管理を敢行。体重80kg前後を維持しながら体脂肪を極限まで削ぎ落とし、隆起した大胸筋と見事なシックスパックを完成させました。彫りの深い顔立ちと相まってスクリーンに映し出されたその肉体美は、海外のメディアからも絶賛を集めました。
60代を迎えた現在も、日常的なジムワークやインナーマッスルの強化を欠かしていません。単に筋肉を肥大させるのではなく、長身ゆえに負担がかかりやすい腰や関節を保護し、完璧な姿勢を保ち続けるための実用的なトレーニングを継続しています。その日々の鍛錬こそが、年齢を重ねても猫背にならず、美しい立ち姿を維持し続けられる最大の要因です。