それにもかかわらず、なぜ世間では「13号=太っている」という過激なイメージが一人歩きしているのでしょうか。大手知恵袋や女性向けネット掲示板、SNS上での投稿をリサーチすると、13号ぽっちゃり基準とネットの反応には極端な認知の歪みが見受けられます。
ネット上の掲示板には、次のような生々しい書き込みが目立ちます。
「ショップで13号を勧められてショックで泣きそうになった」
「友達に服のサイズを聞かれて『13号』と答えたら、気まずい空気になった」
「7号や9号以外は女性として認められないような風潮がある」
これに対し、アパレル現場のプロフェッショナルが語る実態はまったく異なります。銀座の高級百貨店で20年以上にわたり婦人服のフィッティングを担当してきたチーフフィッターは、試着室のリアルについて次のように語っています。
「お客様の多くは『13号』というサイズ表記に対して過剰な恐怖心を抱いていらっしゃいます。しかし、実際に試着していただくと、お腹が出ているわけではなく、胸のふくらみが豊かな方や、水泳や陸上などで鍛えた美しい背筋をお持ちの方が大半です。無理に9号や11号を着ようとして胸元が開き、背中に段差ができてしまうほうが、はるかに『太って見えてしまう』のが服の怖さです」
13号太ってるのか真相を突き詰めれば、それは「体重の重さ」ではなく、「洋服の規格構造」に起因する錯覚にすぎません。日本の既製服業界が長年培ってきた「細身至上主義」が、女性たちに不要な劣等感を植え付けている現場の構図が浮き彫りとなっています。