長い潜伏期間を経て、渡部が再起の第一歩を踏み出したのは2022年2月。冠番組である千葉テレビの地方局番組『白黒アンジャッシュ』であった。キー局が軒並み起用を見送る中、コンビゆかりの地であるローカル局が受け皿となった。
復帰初回、黒のスーツ姿で頭を下げた渡部に対し、児嶋は厳しくも愛のあるツッコミで迎えた。しかし、地上波キー局への道筋は依然として閉ざされたままだった。そこで彼が活路を求めたのがネットプラットフォームである。
自らのしくじりやコミュニケーション術、そして卓越した飲食店知識を武器にした自身の「YouTube」チャンネルを開設。さらに、過激な企画やイジリを許容する「ABEMA」のバラエティ番組(『チャンスの時間』等)へゲスト出演を果たした。テレビでは放送不可能な「自虐ネタ」や「多目的トイレいじり」を受け入れる覚悟を見せることで、若い層を中心に少しずつ「笑い」へと昇華させる泥臭い生存戦略を展開していった。