彼女の相棒は、ハーレーダビッドソン屈指の人気クルーザー「ストリートボブ114(FXBBS)」だ。1,868ccという怒涛の排気量を誇るミルウォーキーエイトエンジンを搭載したこのモンスターマシンに、世界的カスタムビルダー・木村信也の手が加わることで、世界に二つとない芸術品へと昇華を遂げた。
カリフォルニア州アズサの工房で施されたモディファイは、徹底して有機的だ。アルミを丹念に叩き出して成形されたワンオフのガソリンタンクは、彼女の華奢な体躯にミリ単位でフィットするよう絞り込まれ、無垢な金属の質感を残したブラシ仕上げが放つ光は鈍く美しい。真鍮パーツの細やかなアクセント、小ぶりなヘッドライトカウル、そしてストリートの荒々しさを残したシートカウル。工芸品としての気品と、アスファルトを噛み砕く無骨さが見事に調和したカスタムバイクの最高峰がそこにある。