音花ゆりの芸歴を語る上で外せないのが、厳しい選考を突破して入学した宝塚音楽学校での日々だ。徹底された基礎レッスンと舞台への情熱を培った彼女は、宝塚歌劇団へ入団後、宝塚歌劇団星組に配属された。早くからその抜群の歌唱力と可憐なビジュアルで注目を集め、星組の貴重な娘役スターとしてのポジションを確立していく。
特に彼女が得意としたエトワール(フィナーレのパレードで真っ先に歌い出す歌手)としての役割は、客席全体を包み込むような豊かな声量と正確な音程が求められる。音花ゆりの歌声は、宝塚大劇場の空間を一瞬で支配するほどの輝きを放ち、多くのファンに「星組の歌姫」として強く印象付けられたのだった。