野球実況を祖とするこの空間がもっとも激しく沸騰するのは、やはりグラウンドのドラマだ。日本野球機構 (NPB)のペナントレースで見せる泥臭い戦いから、メジャーリーグベースボール (MLB)の舞台で世界の度肝を抜き続ける大谷翔平の歴史的躍動まで、ファンの感情は常に最高潮でぶつかり合う。
ワールド・ベースボール・クラシック (WBC)のような国際大会ともなれば、その熱量はもはや制御不能のレベルに達する。一球ごとに書き込まれる歓喜と絶望、戦術への鋭いダメ出し、そして国境を越えたリスペクト。テレビ中継の解説席からは決して聞こえてこない「観客席の生の叫び」が、テキストの弾幕となって画面を埋め尽くす光景は圧巻だ。