なぜこどもの日に柏餅?由来と葉っぱの謎、ちまきとの違いを徹底解明

なぜこどもの日に柏餅?由来と葉っぱの謎、ちまきとの違いを徹底解明

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桜餅の桜葉のように「柏餅の葉も一緒に食べてよいのか」と迷う声は後を絶ちません。結論から言えば、柏餅の葉は食べずに剥がしていただくのが基本作法です。

桜餅の葉は塩漬けされて柔らかく加工されていますが、柏餅に使われるカシワの葉は繊維質が非常に硬く、筋が太いため咀嚼や消化に適していません。和菓子店や製造現場においても、葉を食べることを前提とした加工は施されておらず、以下のような3つの実用的な役割のために用いられています。

第一に「爽快な芳香の付与」です。蒸した餅にカシワ特有の清涼感ある香りを移すことで、初夏にふさわしい風味を生み出します。第二に「保湿と乾燥防止」。葉で包むことで餅の表面がカチカチに乾くのを防ぎ、柔らかな食感を維持します。そして第三に「手で直接触れずに食べるための衛生的な取っ手」としての役割です。

カシワの葉に含まれる「オイゲノール」などの成分には天然の防腐・抗菌効果があり、冷蔵技術がなかった時代の人々の知恵が凝縮されています。香りを存分に楽しんだら、葉をそっと剥がして餅の滑らかな舌触りを堪能するのが最も粋な食べ方です。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。