もちろん、すべてが順風満帆なわけではない。2026年現在も、地元住民の高齢化は確実に進行している。新旧の住民の間でのコミュニケーションの摩擦や、限られた自治組織の維持管理など、クリアすべきハードルは山積みだ。
特に、移住者が持ち込む新しい価値観と、代々この地を守ってきた先住民の伝統的なルールとの調和は、一筋縄ではいかない。しかし、定期的に開催される「対話の場」を通じて、互いの妥協点を探る地道な努力が続けられている。単なる観光地化やリゾート開発とは異なる、生活の場としてのコミュニティの維持が模索されているのだ。