「駅の券売機に向かったものの、Suica購入ボタンがグレーアウトしていて買えなかった」というトラブルは、現在の首都圏でも後を絶ちません。JR東日本が公表した公式発表資料や流通データによると、混乱の根底には世界的な半導体不足によるICチップ製造数の制限が存在します。2023年6月に無記名カード、同年8月には記名式カードの新規発行が相次いで一時中止へと追い込まれました。
その後、調達ラインの再構築が進んだことで、2024年9月1日より「記名式Suica」の販売が正式に再開されました。しかし、2026年現在においても無記名Suicaの新規販売は原則停止されたままとなっています。紛失時の再発行が不可能な無記名カードへ有限なICチップを割り振ることを防ぎ、顧客管理が可能な記名式カードやモバイル端末への移行を促すJR東日本の構造的な戦略が背景にあります。
現在、物理カードとしてのSuicaカード購入場所を探す場合は、「氏名・生年月日・電話番号の登録が必須となる記名式Suica」を前提に探す必要があります。無記名カードを求めて駅窓口を訪れても購入はできません。