数字の印象以上に深刻なのが、年間休日115日の内訳を1年のカレンダーに落とし込んだときに生じる矛盾です。1年は52週(365日)あり、毎週土曜日と日曜日を完全に休むと、それだけで104日の休日を消費します。
年間115日の公休から土日分の104日を差し引くと、残る休日は年間わずか11日です。日本には「国民の祝日」が年間16日存在するため、カレンダー通りに祝日を休もうとすると日数が5日分不足します。この計算から導き出される明白な事実は、年間休日115日の企業において「カレンダー通りの土日祝休みの実現可否は構造的に不可能である」という点です。
ここで多くの求職者が混同しやすいのが、「完全週休2日制との違い」です。「完全週休2日制(土・日)」と求人票に明記されていても、祝日が出勤日として指定されているケースは日常茶飯事です。あるいは「土日祝休み」を標榜しながら、月1回程度の土曜出勤日や研修日を設定し、年間休日数を115日に収めている会社も目立ちます。
ネット上の相談窓口や知恵袋でも「土日祝が休みと聞いていたが、毎月最終土曜日だけ出勤を求められる」「祝日がある週の土曜日は振替で通常出勤になり、3連休がことごとく消滅する」といった実態を告白する投稿が散見されます。祝日休みの有無がどう処理されているのかは、日々の生活リズムを保つ上で決定的な要素となります。