さらに問題を複雑にしているのが、いわゆる「ファッション恐怖症」の存在だ。真のトライポフォビア(集合体恐怖症)患者は、動悸や悪寒、冷や汗といった重篤な身体的反応を示す。一方で、単に「ちょっと気味が悪い」程度の感覚でありながら、SNS上のトレンドやノリとして「私、集合体恐怖症だから無理!」と大げさにアピールする層が存在するのも事実だ。
この軽薄なトレンド化が、本当に悩んでいる当事者の声をかき消し、同時に一般のSNSユーザーには「また始まった」という疲弊感を与える。結果として、タイムライン上には不必要な配慮の要求と、それに対する激しいバッシングという不毛な対立構造が定着してしまった。