遠く離れた日本や先進国に暮らす人々にとって、蝗害は長らく教科書の中の出来事のように受け止められていた。しかし近年、映像メディアの発信力がその認識を劇的に変えつつある。『NHKスペシャル』が現地取材を通じて放映した、農民の手から収穫間際のトウモロコシが一瞬で奪い去られる迫真のドキュメントは、放送直後からNHKオンデマンドで大きな反響を呼んだ。
また、Netflixが配信する最新のネイチャードキュメンタリーシリーズでも、超高速度カメラやドローン空撮を駆使し、数十億匹の群れが空を埋め尽くす圧倒的なスペクタクルと環境破壊の連鎖が生々しく描かれている。こうした視覚的なインパクトは、気候危機と食糧安全保障が地続きの問題であることを世界中の視聴者に強烈に印象づけ、国際的な研究開発支援や人道支援を後押しする大きな原動力となっている。