「星のブランコ」という可愛らしい名称から、遊園地のアトラクションのような安全な遊歩道をイメージする人も多いですが、実際の規模は全長280m、最高地上高50mに達する国内屈指の規模を誇る木床版人道吊り橋です。谷底を見下ろすと木々の梢が遥か下方に広がり、足元には隙間から風が吹き抜ける木板が敷き詰められています。
現場を訪れた利用者の声を検証すると、恐怖感の度合いは「風の強さ」と「他人の歩行振動」に大きく左右されていることが分かります。鋼鉄製の頑丈なワイヤーで支えられているため構造上の安全性は極めて高いものの、吊り橋特有の緩やかな縦揺れ・横揺れは確実に発生します。特に休日などで大勢が一度に渡る時間帯や、風が谷を吹き抜けるタイミングでは、歩行のリズムに合わせて小刻みな振動が足裏に伝わります。
手すりは大人の腰から胸の高さまで強固に設置されており、危険を感じるような隙間はありません。しかし、高所恐怖症の方や揺れに極端に弱い方にとっては、橋の中央部に到達した時点で「引き返すことも進むこともためらわれる」心理的プレッシャーを感じるケースがあります。恐怖心を和らげるには、下を直視せず遠くの山並みに視線を固定し、手すり側を一定のペースで歩き続けるのが有効です。