ネット上の掲示板やGoogleマップの口コミ欄を開くと、「予約した時間から2時間近く呼ばれなかった」「会計までさらに30分以上待たされた」という過酷な体験談が目に留まります。メタディスクリプションでも問いかけられている「待ち時間の真相」について、医療現場関係者の証言と外来データから分析すると、そこには地域中核病院ならではの構造的要因が浮かび上がってきます。
最大の要因は、「午前10時から11時半に発生する患者集中のボトルネック」です。多くの患者が「朝一番は混むから少しずらそう」と考え、結果として午前中盤に再診予約患者、初診患者、そして救急搬送された重症患者が同じ診療フロアに滞留します。総合病院の医師は外来診察だけでなく、病棟での急変対応や緊急内視鏡検査、手術の準備を並行して受け持っており、一人の重篤な患者への対応が発生した瞬間に診察順が大きく後ろ倒しになります。
さらに、診察後の動線である「採血・レントゲンなどの検査待ち」および「処方箋発行・会計計算」の処理能力が、ピーク時に上限を超えてしまう点も長期待機の正体です。つまり、「待たされた」という悪評の多くは、医療スタッフの怠慢ではなく、限られた医療資源に重症例が重なる急性期総合病院の宿命から生じています。一方で、「時間をかけて丁寧に話を聞いてくれた」「見落とされがちだった疾患を早期発見してもらえた」という高評価が寄せられる理由は、この「一人ひとりの診察時間を削らない姿勢」の裏返しでもあるのです。