インターネット上の掲示板などでは、「法学部は単位認定が厳しいためGPAが低くなり、就職活動の書類選考で不利になる」「試験勉強に追われてサークルやボランティア活動に手が回らず、アピール材料が不足する」といった言説が散見されます。しかし、現代の採用市場の実情と照らし合わせると、これは明確な誤解です。
採用スクリーニングの現場において、企業の人事担当者が確認しているのは単なるGPAの絶対値ではなく、「どのような難度の学問に取り組み、どのような論理形成力を身につけたか」という中身です。近年多くの企業が導入している適性検査やエントリーシートの審査において、法学部生が不当に落とされるデータは存在しません。
むしろ、「法学部で真面目に学業へ取り組み、一定水準の単位を修得してきた」という事実そのものが、学生の知的能力、誠実さ、規律正しさを証明する強力なシグナルとして機能しています。学業そっちのけで課外活動の実績を誇張する応募者よりも、ゼミで専門的な法的論点について他者と議論を交わしてきた学生のほうが、入社後の業務適応力において高い評価を受けるケースが少なくありません。