SNSや検索窓で頻繁に見かける「キング牛丼 終了」「キング牛丼 なくなった」というキーワード。なぜこのような販売中止の噂が定期的に拡散するのでしょうか。現場の運用実態を取材すると、3つの明確な要因が浮かび上がります。
第一の理由は、全席タブレット端末化による視覚的消失です。以前はメニュー表の片隅に小さく記載されていたり、口頭注文が当たり前だった時代からタッチパネル注文へ完全移行した際、画面上に「キング」の選択肢がなかったことから「メニューから廃止された」と早合点した利用者がネット上で発信したことが大きな発端です。
第二の理由は、店舗の仕込み・在庫状況による「一時的な販売制限」です。キング牛丼は1杯で並盛6杯分の牛肉と2.5杯分のご飯を一度に消費します。牛肉の煮込みが追いついていないランチタイムのピーク時や、深夜のワンオペレーション時間帯、週末で想定以上に来客が集中した店舗では、店員の判断として「現在お肉の仕込みが不足しており、キングサイズはお受けできません」と断られる事例が存在します。この断られた体験が「販売中止」として口コミで一人歩きしてしまったのが実情です。
第三の理由は、ごく一部の特殊店舗(フードコート内店舗や駅構内の極小店舗など)における非取り扱いです。巨大なキング専用のどんぶりを常備していない店舗では物理的に提供できません。しかし、ロードサイド店や一般的な路面店を中心とした大多数のすき家では、現在も正式な裏メニューとして健在です。