日内変動の範囲を超えて、年単位で継続的に数値が落ちている場合、年齢層によって全く異なる根本原因が存在します。
まず、20代で身長が縮んだ理由として圧倒的に多いのが、長時間のデスクワークやスマートフォン操作に伴う筋膜の緊張と骨格の配列異常(アライメントの崩れ)です。いわゆる「巻き肩」「ストレートネック」「猫背」が慢性化すると、背骨本来の美しいS字カーブが失われ、丸まった分だけ物理的に頭頂部の位置が下がります。この場合、骨自体が小さくなったわけではなく、単に猫背による姿勢悪化で身長が見かけ上短縮している状態です。
一方、中高年以降における加齢で身長が縮む平均値は、40歳以降でおよそ10年ごとに約1cm、70歳を超えると20代のピーク時から男女ともに約2〜4cm程度低くなると報告されています。加齢に伴う縮みの背景には、椎間板自体のコラーゲン変性による不可逆的な厚み減少と、背筋・腹筋の筋力低下による姿勢保持力の衰退が絡み合っています。