夏の夜空に「ヤッショ、マカショ」の威勢のいい掛け声が響き渡る山形花笠まつりは、地域伝統芸能・フェスティバルの最高峰として不動の人気を誇る。艶やかな紅花をあしらった花笠が波のように揺れ、勇壮な笠回しと華麗な群舞が目抜き通りを埋め尽くす光景は圧巻の一言に尽きる。近年は伝統的な踊りの美しさを守りつつも、飛び入り参加コーナーの拡充など、旅行者がその熱気へ自然と飛び込める工夫が随所に凝らされている。
秋の訪れを告げるのが、馬見ヶ崎川の河川敷で繰り広げられる日本一の芋煮会フェスティバルだ。大型重機「バックホー」を使って直径6メートルを超える巨大鍋「鍋太郎」を豪快にかき混ぜるダイナミックな光景は、国内外のメディアからも熱い視線を集める。里芋や山形牛、こんにゃくが煮込まれる湯気と醤油の香ばしさは、訪れた人々の五感を直撃する。単なる食のイベントを超え、世代を超えたコミュニティの絆を体感できる貴重な祝祭空間となっている。