古典的な教養語であったこの四字熟語が、世代を超えて国民的認知を獲得した決定打といえば、お笑い芸人・サンシャイン池崎氏の存在を外すことはできません。日本テレビ系『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の特番「絶対に笑ってはいけない科学博士24時」(2016年末放送)において、俳優の斎藤工氏が完コピして絶叫したシーンを契機に、サンシャイン池崎の空前絶後ネタの真相は社会現象へと跳ね上がりました。
「空前絶後のぉぉ!超絶怒涛のセクシーピン芸人!」というあまりにも過剰な自己紹介フレーズ。このネタの構造的な面白さは、「絶対に二度と現れない究極の存在」という厳格な古典的四字熟語を、単なる無名の若手ピン芸人が全力のテンションで自称するというギャップにありました。当時の番組関係者や舞台裏の証言によると、本人は極度の緊張と貧乏生活の打開を賭けて魂を削るように叫んでいたといい、その切実な熱量が視聴者の心を掴んだのです。
空前絶後ネットの反応と評判まとめを検証すると、X(旧Twitter)や各種掲示板では「元気を貰える」「言葉の意味を調べ直して笑った」という好意的な声が圧倒的多数を占めました。さらに2020年代以降、彼が保護猫活動を通じて見せた誠実な素顔や継続的な寄付活動が報じられるにつれ、「叫んでいる言葉は誇張だが、人柄と活動の真摯さは本当に空前絶後だ」という再評価が定着。単なる一発屋の流行語で終わらず、長年にわたり愛される文化的アイコンへと昇華した好例といえます。