観戦初心者が最も混同しやすいのが、レシーブに関する専門用語です。実況で頻出するディグとレセプションの違いは、起点となる相手のプレー種別に由来します。
レセプション(Reception)とは相手の「サーブ」を受ける動作であり、一般にサーブカット基本技術と呼ばれる基礎動作そのものを指します。失点を防ぐだけでなく、セッターがジャンプトスを上げられるネット際へのミリ単位の返球精度が求められます。一方、ディグ(Dig)は相手が打った「アタック(スパイク)」を拾い上げる強烈な守備プレーを指します。時速120kmを超える豪速球やブロックに当たって変化したボールに飛びつく反射神経の極致です。
攻撃面では、スパイカーのスピードを引き出すセッターのトス用語とコンビネーションの理解が鍵を握ります。トスの軌道には以下のような種類が存在します。
- クイック(A・B・C・Dパス):ネット際でMBが踏み切り、セッターの手からボールが離れるのとほぼ同時に叩く電光石火の速攻。
- 平行トス(シュートトス):サイドのOHに向けて低い弾道で素早く伸ばすトス。相手ブロックが横に移動して揃う前に勝負を仕掛けます。
- バックアタック/パイプ攻撃:前衛のアタックライン後方から跳び上がって打つ攻撃全般をバックアタックと呼びますが、その中でも特に「前衛のクイックに相手ブロックを引きつけ、その直後方のセンター奥から時間差で打ち込む高速バックアタック」をパイプ攻撃とは何かを語る上で欠かせない戦術と位置づけています。