油シミができてから数日〜数週間と時間が経った場合でも、諦める必要はありません。油の結合を解く鍵は、台所や洗面所にある「2つの日用品」に隠されています。
油汚れに最も即効性を持つのが、食品油を分解するために設計された食器用洗剤(中性〜弱アルカリ性)です。食器用洗剤には、洗濯用洗剤の約2〜3倍に相当する高濃度の界面活性剤(約25〜40%)が含まれており、油を微細な粒子に包み込んで水に溶かす強力な乳化力を発揮します。
また、ドレッシングや中華料理の油、油性ボールペン、ファンデーションなど、酸化が進んで硬化した油染みにはクレンジングオイル(メイク落とし)が驚くべき効果を発揮します。「油は油で制す」という化学の基本原則通り、親油性の高いオイルが頑固なシミに素早く浸透し、繊維にこびりついた古い油分を溶かし出します。
処理を行う際は、必ず40〜50℃のぬるま湯を用意してください。ぬるま湯が油をトロトロに溶かし、界面活性剤の働きを最大化させます(※60℃以上の熱湯は衣類の縮みや、血液などタンパク質汚れの凝固を招くため避けてください)。