子育て世代のファミリー層において、「生活感丸出しのミニバンは嫌だ」「パパもママもおしゃれに乗りたい」という理由でSUVを選択するケースが目立ちます。しかし、ここにも数多くのファミリー向けSUV失敗談が埋もれています。
一番の障壁となるのが、ヒンジドアとスライドドアの利便性の差です。強風が吹くスーパーの駐車場で、子どもが勢いよくドアを開けて隣の高級車にぶつけそうになり肝を冷やす経験は日常茶飯事です。また、悪路走破性を確保するための高い最低地上高は、小さな子どもや足腰の弱い高齢者にとっては「よじ登るような乗降」を強いられる段差となります。
加えて、3列シートを備えたSUVであっても、ミニバンのような広大な居住空間やウォークスルー性能は望めません。SUVの3列目は基本的に「エマージェンシー用(緊急用)」の体育座りに近い姿勢を強いられる設計が多く、チャイルドシートを2台設置しただけで荷物スペースがほぼ消滅します。結果として「結局、家族全員が快適に移動できるミニバンに2年で買い替えた」というファミリーが後を絶たないのが実情です。