劇中のバイクシーンが多くの観客を惹きつけた理由は、マシンの美しさだけでなく、本物のスピード感と生身のアクションが融合していた点にあります。
まず前提として、TAKAHIRO、登坂広臣ともに大型自動二輪免許を所持しています。プライベートでもバイクへの造詣が深く、劇中における発進・停止、フォーメーションを組んだ走行シーンでは、両名本人が実際にハンドルを握り見事なライディングを披露しました。当時の現場関係者の証言によると、二人はタイトな撮影スケジュールの合間にも車体の挙動やライディングポジションを徹底的に確認し、マシンのポテンシャルを身体に馴染ませていたと伝えられています。
一方で、映画『HiGH&LOW THE MOVIE』やスピンオフ作品『THE RED RAIN』で見せた、敵車両とのギリギリのチェイスや急制動、アクロバティックなドリフトターンといった危険度の高い極限アクションでは、国内外のトップスタントチームが走行を担当。スタント用にも複数台の同型仕様車やダミーカウルが用意され、過酷な転倒テストやクラッシュ対策を施した上で撮影が敢行されました。キャストの堂々たる実走行とプロスタントの超絶技巧が緻密に編集で組み合わされたことこそが、CGでは決して出せない緊迫感を生み出した決定打です。