猪名川国際カントリークラブが閉鎖に追い込まれた最大の要因は、バブル経済崩壊に伴う巨額の預託金返還要求と来場者数の低迷です。
1968年の開場以降、大阪・阪神間からのアクセスの良さを武器に多くのゴルファーを集めましたが、景気後退期に入ると利用者の単価下落と競争激化が直撃しました。運営会社は資金繰りの悪化から自力再建を断念し、民事再生法の適用を申請。スポンサー探索や再建スキームの構築が模索されたものの、根本的な収支改善と預託金債務の解消には至らず、最終的にゴルフ場事業の幕引きを選択せざるを得ませんでした。
ゴルフブームの変遷や若年層のゴルフ離れ、近隣競合コースとの価格競争など、日本のゴルフ場業界が直面した構造的課題を象徴する経営破綻劇だったと言えます。