「地図アプリを見ているのに逆方向に歩いていた」「開演10分前なのに劇場が見当たらない」といったトラブルが後を絶たない背景には、大阪・新町エリア特有の地理的トラップが存在します。現場取材から判明した主な要因は以下の3点です。
第一の落とし穴は、「本町駅」という巨大地下要塞の罠です。Osaka Metro本町駅は御堂筋線・中央線・四つ橋線の3路線が乗り入れるターミナル駅ですが、御堂筋線ホームから劇場最寄りの「22番・23番出口」(四つ橋線側)までは地下連絡通路を約500メートル以上(徒歩7〜8分)歩かなければなりません。駅名だけを見て御堂筋線の改札を出てしまうと、地上でも地下でも大幅なタイムロスを強いられます。
第二の要因は、新町エリアが「ビルが林立する碁盤の目状の街並み」である点です。大通り(四ツ橋筋や長堀通)から一本中に入ると、似たようなオフィスビルやマンションが立ち並び、視覚的なランドマークが見当たりません。オリックス劇場自体も、直前に広がる「新町北公園」の木々に遮られて遠目からは劇場の外観が視認しにくいため、自分が正しい筋を歩いているのか不安になりやすい構造になっています。
第三は、「心斎橋駅・四ツ橋駅の地下直結構造による出口の多さ」です。心斎橋駅と四ツ橋駅は地下街「クリスタ長堀」を介してつながっており、出口番号が数十箇所に及びます。事前に出口番号を厳密に決めておかないと、全く逆の南南東側(アメリカ村・なんば方面)に出てしまい、劇場から遠ざかるリスクが高まります。