二つの結び目が描き出すシルエットは、日本のカルチャー史において常に特別な意味を持ち続けてきた。1990年代に一世を風靡した『美少女戦士セーラームーン』の主人公・月野うさぎが見せた象徴的なスタイルは、少女たちの憧れとして強烈な原体験を刻み込んだ。その後、2000年代後半にはバーチャルシンガーの初音ミクが登場。鮮やかなツインテールを揺らしながら世界を魅了する彼女の姿は、デジタル領域におけるアイコンとして固定化された。
時代が下るにつれ、サブカルチャーの域にとどまっていたスタイルはストリートへと浸透していく。モデルの益若つばさを筆頭とするギャルカルチャーの潮流が、個性を際立たせるアレンジを取り入れたことで大衆的なファッションへと昇華。さらに2012年の日本ツインテール協会の設立などを契機として、記念日の制定や多様なスタイルの体系化が進み、一つの独立したカルチャーとしての地位を確立した。