5月23日生まれに関して最も流布している誤解が、「多趣味だが一つのことを極められない器用貧乏」というレッテルです。しかし、この通説は彼らの才能の本質を見誤っています。
「点」ではなく「網の目」で学ぶ認知構造
彼らが次々と興味の対象を変えるのは、飽きっぽいからではありません。認知心理学の観点から分析すると、彼らは「分散型並行学習」の能力に長けています。一つの専門領域を何十年も掘り下げる職人タイプとは異なり、異なる3つか4つのジャンルを同時にかじり、それらを結びつけることで唯一無二の価値を生み出します。
山口勝平氏が声優という枠にとどまらず、落語の口演やイラストレーター、舞台演出までこなすのはその典型例です。一つひとつの経験が声の演技へと還元され、深みを与えています。つまり、「飽きっぽさ」とは新たなインスピレーションを回収するための探索行動であり、決してマイナス要素ではないのです。