子どもの手や足に発疹が出た際、真っ先に悩むのが「病院へ行くべきか否か」という点です。結論から言うと、熱がなく機嫌が良好で、水分や食事が普段通り摂れている場合は、慌てて当日中に医療機関へ駆け込む必要性は高くありません。
手足口病にはウイルスを直接退治する抗ウイルス薬(特効薬)が存在せず、病院で行われる治療も解熱鎮痛剤の処方や口内炎の痛みを和らげる対症療法が中心となります。そのため、全身状態が安定している軽症例であれば、自宅で安静に過ごして自然治癒を待つ選択肢が一般的です。不必要な受診を控えることで、院内での他の感染症への二次感染を防ぐメリットもあります。
しかし、「絶対に病院へ行かなくていい」という意味ではありません。次のような状態が見られる場合は、迷わず小児科などの医療機関を受診してください。
・水分が全く摂れず、おしっこが半日以上出ていない
・38度以上の高熱が2日以上続いている
・呼びかけに対する反応が鈍く、視線が合わない
・何度も嘔吐を繰り返す、または激しく頭を痛がる
・眠ってばかりいて起こしてもすぐに意識が遠のく
特に口の中の水疱がつぶれて強い痛みを伴うと、水分補給を拒否して一気に脱水症状へ陥るリスクが高まります。元気そうに見えても口内環境と水分摂取量だけは細かく観察し続ける必要があります。