「イエスマンばかりの会議からは革新は生まれない」。都内のITスタートアップでCEOを務める佐藤氏(仮名)は断言する。彼の会社では、あえて進行中のプロジェクトに異論を唱える「デビルズ・アドボケイト(あえて悪魔の代弁者となる役割)」を意図的に配置しているという。
盛り上がっている議論に冷や水を浴びせることは、一見すると非効率的だ。しかし、初期段階で潜在的なバグや倫理的リスクを洗い出すためには、この「水を差す」アプローチこそが致命的な失敗を防ぐ防波堤となる。盲目的な熱狂からチームを覚ますための、戦略的な介入なのだ。