前橋育英高校を語る上で欠かせないのが、全国制覇の栄冠に輝いた実績を持つ男子サッカー部と硬式野球部の存在です。全国高校サッカー選手権大会の常連であり、タイガーカラー(黄と黒の縦縞)のユニフォームで知られるサッカー部は、名将・山田耕介氏が長年培った「人間教育」と「自立した判断力」を重んじる指導方針が根幹にあります。細貝萌選手や松田直樹氏、山口素弘氏をはじめ、日本代表やJリーグ各クラブで主力として活躍するプロ選手を数十名以上輩出してきた実績は、全国の高校でも指折りの規模を誇ります。
一方、硬式野球部も2013年夏の甲子園初出場初優勝(高橋光成投手擁する快挙)以降、春夏を通じて甲子園の常連校として定着。荒井直樹監督の掲げる「泥臭く、隙のない走塁とチームプレー」を徹底した育成システムは、激戦区の群馬県大会を勝ち抜く強固な組織力を形成しています。
全国から集まる有望選手を受け入れるため、学校周辺には専用の男子寮(アスリート寮)が完備されています。寮生活では、スマートフォンの使用ルールや消灯・起床時間、食事管理、清掃当番など厳格な規律が敷かれており、親元を離れた生徒たちが生活面から自己管理能力を叩き込まれます。単なる技術指導にとどまらず、寮での集団生活を通じた精神的成熟が、土壇場での勝負強さを生み出す原動力となっています。