サソリを語る上で避けて通れないのが、アンダーグラウンドカルチャーにおける文脈です。サソリタトゥー刑務所や裏社会の真相を調べると、特にロシアの旧ソビエト連邦時代や東欧のクリミナル・タトゥーにおいて固有のコードを持っていたことが分かります。当時の獄中において、サソリは「強靭な戦士」や「薬物中毒(麻薬の売買や使用)」、あるいは「独房に収容された経験」を示すマークとして使われるケースがありました。
また、軍事的なバックボーンを持つミリタリータトゥーの世界では、「針を立ててハサミを開いているサソリ=前線での実戦経験あり」、「ハサミを閉じているサソリ=待機中または防衛任務」といった細かなステータスを表す符牒として機能した時代も存在します。
一方、伝統的なサソリタトゥートライバル意味に目を向けると、ネイティブアメリカンやポリネシアの先住民族において、勇気や忍耐、戦士の誇りを象徴する聖なる戦士の印として彫られていました。部族の様式美を取り入れたトライバルデザインは、幾何学的なラインによって肉体の躍動感を引き立てるため、現在でも普遍的な力強さを求める層から厚い支持を得ています。