モノが豊かに溢れ、所有そのものの価値が低下した時代を生きてきた彼らの消費スタイルは、かつてのバブル世代や団塊ジュニア世代とは根本から異なります。Z世代の消費行動と傾向を象徴するのが「意味消費」と「推し活」の隆盛です。
ブランドロゴを誇示するような見栄の消費は敬遠され、「その商品を買うことにどんな社会的意義があるのか」「製造背景に誠実さがあるか」を精査する意味消費が根付いています。環境配慮やエシカルな姿勢が伴わない企業姿勢はすぐに見透かされ、不買につながるリスクを孕んでいます。
また、モノにお金を使わない一方で、その場所・その瞬間でしか得られない非日常体験や熱狂にお金を投じるトキ消費や推し活には、惜しみない投資を行います。アイドル、アニメキャラクター、ストリーマーなど、自分が情熱を注げる対象を応援し、その経済圏に参加すること自体が自己同一性の確立やコミュニティづくりの手段となっています。
購買意思決定における情報収集も徹底しています。企業が発信する公式広告をそのまま信じることは稀であり、TikTokやInstagram、個人レビューサイトなどで一般ユーザーのリアルな口コミ(UGC)を多角的に検証した上で購入に踏み切るのが鉄則です。